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オスマン君侯国
概要
略史
オスマンは1299年ごろ、テュルク系遊牧民族オグズのカイ族酋長であったオスマンオウルオスマンベイにより創設された。当初、アナトリアの北西海岸周辺に居住していた彼らは、かつて強大なスルタン国だったルーム・セルジューク朝の辺境を有する多くの君侯国のひとつにすぎなかった。
オスマンオウルガーズィオルハンベイの指導のもとでオスマンは力を増し、ボスポラス沿岸の要衝を確保し、版図を拡大していった。襲撃で得る富、軍事的勝利、そして狡知に満ちた外交により、彼らはこの地域における最も強力な君侯国として頭角を現している……
特徴
強み、弱み、難易度など
プレイ目標の例
史実版図再現
ウィーン占領
初期状況
国家
経済
社会
* 文化
- 主要文化
トルコ
- 文化ごとの人口
| 文化 | 割合 | 人口 |
| ギリシア | 61.88% | 421K |
| トルコ | 30.81% | 210K |
| トルクメン | 6.64% | 45,274 |
| ロマニオット人 | 0.67% | 4,595 |
* 宗教
- 主要宗教
スンニ派
- 宗教ごとの人口
| 宗教 | 割合 | 人口 |
| 正教会 | 61.63% | 420K |
| スンニ派 | 31.06% | 211k |
| シーア派 | 6.64% | 45,270 |
| ユダヤ教 | 0.67% | 4,595 |
外交
なし
軍事
* 陸軍
- 陸軍規模
7187
- 正規
200
- 人的資源
333
- 招集陸軍
6.65
* 海軍
なし
ロケーション
- ロケーション数
23
- 都市ロケーション数
3(イズミット、ブルサ、イズニク)
国家の特性
国家ボーナス
他ボーナス
トルコ,テュルク,スンニ派,イスラム教,君主制,定住国家
イベント(discordより)
- ファナリオット地区の設立
:1500年以降、首都がコンスタンティノープルにあり、同地にギリシャ文化POPが存在し、かつビザンツ帝国が存在しない場合に発生する可能性がある。ギリシャ文化との相互好感度を最大にする選択肢があり、文化受容コストの大幅な低減が期待できる。ただし、発生が1500年以降と遅いため、序盤の文化問題対策には別の手段が必要となる。
- 独立総主教区
:正教徒の土地を征服した際に発生するイベント。総主教区を「維持」すると異教徒への寛容度が上昇し、「破壊」すると多額の資金を得られるが寛容度が低下する。寛容度の上昇・下降値は累積するため、維持を繰り返せば高い異教徒寛容度を実現でき、征服地の安定化に大きく貢献する。逆に破壊を続けると著しく寛容度が下がり、反乱リスクが増大する。どちらの方針を採るか一貫させることが重要。
戦略(discordより)
序盤の指針
オスマンは固有の政府改革による統合速度上昇や閣僚数+1、イベントによる請求権獲得など拡張に適した特性を持つ。しかし、初期領土の段階からギリシャ人(正教会)が多数派を占めており、拡張先も異文化・異宗教圏が中心となるため、文化と宗教の管理が常に課題となる。
- 拡張と包囲網
:イベントで得られる請求権を活用し、アナトリアとバルカンの小国群を切り取っていくのが基本となる。ただし、拡張ペースが速すぎると大規模な包囲網を組まれかねないため、敵対的拡大には常に注意を払う必要がある。
- 文化・宗教問題への対処
- ギリシャ文化: 主要文化であるトルコ文化とは初期状態で相性が悪く、受容コストが高い。対策としては、以下の方法が挙げられる。
- 外交アクション: ギリシャ文化を持つ属国に対し、外交アクション「文化的評価の向上を要求する」ことで、50年ごとに文化的な相性を改善できる。敵対関係から中立関係にするだけでも受容コストが大幅に下がるため、序盤の有効な一手となる。このアクションは、相手がその文化の支配的国家であり、かつ忠誠度が低いと実行できない点に注意が必要。
- イベントの活用: 1500年以降になるが、イベント「ファナリオット地区の設立」を待つのも一つの手である。
- 技術: ルネサンス期の技術で文化受容枠を増やすことで、ギリシャ文化を受容しやすくなる。
- 正教への改宗リスク: ビザンツ帝国領など正教徒が多い地域を併合しすぎると、国全体の宗教が正教会に転向するイベントが発生することがある。これは統合された州のPOP比率が影響していると考えられており、対策として以下のような方針が考えられる。
- アナトリア方面のスンニ派地域と並行して拡張し、正教徒の割合を急激に高めない。
- バルカン方面の征服地は直轄領とせず、属国に統治させる。
- ゲーム開始時のルール設定で、意図しない改宗を防ぐ。
- 貴族の特権剥奪
:初期状態で貴族階級が多くの特権を持っており、その権力を削ぐことが内政の大きな課題となる。
- 議会と法律の活用: 政治改革で「専制政治」を目指しつつ、議会を利用して「階級法」などを統治者に有利なものに変更していく。時間はかかるが着実に権力を中央に集めることができる。
- 共同体主義の活用: オスマンはイベントで共同体主義の値を上げやすい。共同体主義を高めることで特権剥奪に必要なコストが割引されるため、これを活用するのも有効な戦略である。
中盤以降の指針
- シチュエーション「テュルク人の台頭」
:オスマンが参加するシチュエーション。1566年までに自国の直轄領として500ロケーション・50都市を確保することで達成となり、強力なバフを得られる。属国の領土はカウントされないため、達成を目指す場合は計画的な併合が必要となる。アナトリア半島とバルカン半島、シリア方面への拡張が目標達成の目安となる。
- 対マムルーク朝
:アナトリア統一後の大きな壁となる存在。序盤は手強く、宗教も同じなため宗教CBが使えない。議会などを通じて少しずつ請求権を作り、戦っていくことになる。時代が進むと、敵国の支配度が低い領土を割譲させるのに必要な戦勝点が少なくなるため、後半になるほど一度の戦争で多くの領土を獲得しやすくなる。
- 十字軍への警戒
:バルカン半島へ大きく進出すると、教皇庁を盟主とするカトリック諸国から十字軍(神聖同盟)を宣戦されることがある。周辺国だけでなく、マムルーク朝などが便乗してくることもあるため、大規模な戦争への備えが必要となる。
テーマ別戦略
- 属国の活用
:直轄領を広げていくか、属国を活用するかはプレイヤーの方針による。
- 属国派: 軍量や外交収入の面でメリットがある。特に文化・宗教が異なるバルカン方面や、近接性の低い地域を属国として統治させるのは有効な戦略である。
- 直轄領派: 「テュルク人の台頭」達成のためには、ある程度の直轄領が必要。特にトルコ文化圏は中核化もしやすいため、併合が推奨される。
- 軍事:イェニチェリ兵舎と奴隷
:オスマン固有の建物「イェニチェリ兵舎」は、序盤から建設可能なにもかかわらず、通常の兵舎の最終段階に匹敵する性能を持つ。さらに、通常の兵舎と重複して建設できるため、人的資源を大幅に増強できる。
:イェニチェリ兵舎の運用には奴隷が必要となる。奴隷は異教徒のロケーションを占領することで自動的に確保され、国内の「奴隷市場」があるロケーションに送られる。そのため、イェニチェリ兵舎を建てたい場所に奴隷市場を建設し、資金援助を行うと効率的に奴隷を供給できる。
- 反乱対策
:オスマンは政府改革により閣僚枠が多いため、1枠を「反乱弾圧」に常時割り当てる戦略が非常に有効。特に大規模になりがちな正教会徒の反乱や、イェニチェリ兵舎の活用で増える奴隷の反乱を未然に防ぐことで、国家の安定に大きく寄与する。
- 異教徒寛容度
:征服を繰り返すオスマンにとって、異教徒の反乱は常に悩みの種となる。前述の「独立総主教区」イベントで「維持」を選択し続けることで、異教徒寛容度を大幅に高めることが可能。高い寛容度はPOPの幸福度を直接上昇させるため、征服によるペナルティを相殺し、反乱リスクを大きく低減させることができる。破壊による短期的な資金も魅力的だが、長期的な安定を目指すなら寛容度を高める戦略が推奨される。
実績