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※画像は追って追加します

 

フィレンツェという街は、ルネサンスの華やかな表舞台に立つことを運命づけられた都市でした。
しかし、その裏側には常に火薬庫のような空気が漂っていたのです。
フィレンツェで起こったチョンピの乱は、その火薬庫に火がついたものでした。

チョンピとは、織物産業の下請けのさらに下請け、つまり最下層の労働者たちを指す言葉でした。
街の富を支えるのは彼らの手だというのに、政治にも組合にも入れません。
つまり「汗を流し、声は出すな」という扱いだったのです。
当然、不満が溜まらない方が奇跡と言えるでしょう。

14世紀後半、フィレンツェは不況、戦争、飢饉、そして黒死病という重苦により社会不安が加速しました。
そして、ついにそれは起こったのです。

チョンピたちは、怒りと工房の道具を手に、街へ飛び出しました。
そして、瞬く間に政治の中枢であるシニョーリア宮を占拠したのです。
それは暴動というよりも「私たちだってこの街で生きているんだ」という、最下層からの宣言だったのです。

 

次の標的

拡大を続けるフィレンツェ。
しかし領土の広さと懐具合は必ずしも比例しません。

市場の町と街路を中心に建設しているものの、周囲に控えるのは交易力が高い国が多いのです。敵が強いのは戦場だけではありません。

とりわけジェノヴァ市場。
名は体を表すとはこのことで、まるで「ここは我々専用だ」と看板にでも書いてありそうな勢いで、ジェノヴァがしっかり押さえています。

ピサかルッカを併合するまでは満足な港が持てません。
しかし海は遠くても野心は近いものです。
距離は遠いですがジェノヴァをフィレンツェの港にしたいと思います。
という訳で、次の獲物…もとい敵は、商業国家ジェノヴァに決まりました。

まずは道路整備です。
道中のマラスピナに襲い掛かり、ルッカの外交併合に着手します。

その裏側では、安定度の低下により労働者の反乱の兆しが…。
フィレンツェ特有の困難、チョンピの乱です。

チョンピの兆し

生地で稼ぐフィレンツェにとっては、この兆しの時点でもかなり厳しい困難です。
しかも毎月5%の確率で本格的に暴動が発生します。

ゲーム的にもこのイベントをプレイヤーに体験させたいのか、
安定度や市民・庶民の満足度を下げるイベントがとても多いです。

拡張時期は食料の価格が乱高下することもあり、破産の警告も来ました。
東の属国チュセーナも満足な統治ができておらず、破産を繰り返していました。

私自身も経験があるのですが、このゲーム、1度破産すると破産スパイラルに陥るようでチュセーナはこの後もずっと破産し続けていました。
フィレンツェも同じ沼につからぬよう、一次的に貨幣鋳造して耐えます。
主な支出の要因は外交費ですが、下げられない事情がありました。

困難に次ぐ困難

あまりにインパクトが強すぎることが起きると、人はSSを撮り忘れるものです。
ふと気づけば外交許容量を大幅に超え、100%以上超過のとんでもないペナルティになっていました。

共和国なので統治者は選べますが、トスカーナ人以外を統治者にすると、共和制か安定度をマイナスさせるイベントが必ず発生します。なかなか意地悪な仕様です。
そのため、なるべくトスカーナ人を選びたいのですが、やたら外交力が低い人物が多かったのです。

外交許容量は君主の外交レベルによる差がかなり大きいのに加え、
どうやら何らかのイベントで強力なバフを貰っていたらしく、いつの間にか切れて急落してしまったようです。
このペナルティはさすがにまずいということで、属国併合を進めていきます。
もはや属国の忠誠度もギリギリです。

そこそこ国も大きくなったので、ボヘミア皇帝に「公国になりたいんですけど」と相談にいってみます。
あっさりなれました。いいのかそれで。

おかげで許容量が少し上がり、属国も態度を改めてくれました。やれやれ。

しかし超過が解決しただけで、外交費は相変わらずMAX状態にしないとダメそうです。仕方がいないので敵対心を削ぎに各国に使節を走らせます。

アラゴン、突然の訪問

ジェノヴァに「派閥の強制」の準備をしていると、とんでもない報告が舞い込みました。
─アラゴンがピサに目を付けたようで、宣戦布告されたのです!

兵数に差はないものの、海軍力は比較することすら失礼なレベルで負けています。
外交にフォーカスを当てていたので、軍質に関してもまず我々の方が劣っているでしょう。
少なくとも制海権はまずとれなそうですし、兵站も確保できない。
ということで、引きこもって上陸を阻止する作戦でいくことにします。
来るなら来やがれ!

こ、こない

何度か無謀な上陸作戦の試みはあったものの、ピサとルッカの船に追い返される始末。
何をやってるんだと見てみたら、どうやら横からフランスが襲い掛かったようで、すでに塗り絵が始まっていました。
さらに黒死病がヨーロッパにやってきたこともあり、戦争どころでは無くなってしまいました。

そして和平交渉。300ダカット以上貰います。

お小遣いをありがとう
黒死病で一気に収入が減っていたのでありがたい。

ナポリとの同盟、そしてジェノヴァ包囲戦

アラゴンの侵略を防衛したことが評価されたのかわかりませんが、大国ナポリから同盟のお誘いがありました。
対ジェノヴァに呼べれば楽ができそうだったので承諾。
同時に教皇からも同盟のお誘いがありましたが、外交許容量がすでに超過していたのでお断りしました。

さて、ジェノヴァ攻略に話を戻します。
ジェノヴァは国力がそれなりに高く、イタリア内外の強めの国と同盟を結びまくっています。

兵力的に正面突破は博打に近いので、ジェノヴァと同盟を組んでいるクレモナに「派閥の強制」を利用して戦端を開きます。
クレモナは他にもヴェローナと同盟を組んでいますが、なんとナポリが参戦OKとのこと。
これは楽ができそうだということでさっそく呼び込み宣戦します。

戦争中、ジョン・ホークウッドなる傭兵から売り込みがありました。
私は存じなかったので調べてみたのですが、白衣団という傭兵部隊を率いて各地で戦いまくってる歴戦のプロ傭兵で、映画の主人公でも務まりそうな人物でした。
史実では1390年にフィレンツェの総司令官になったようですが、この世界では1366年にやってきました。
ジェノヴァ戦ではすでに大勢は決している状態でしたが、これからも進撃を続けるため、フィレンツェで働いてもらうことにしましょう。

ジェノヴァの厄介なところは、領土が点在していることです。
船を持たないフィレンツェには制圧が大変なので、首都を落としたところで単独和平を試みますが、まだやる気満々でした。

しかたがないので宣戦先のクレモナに和平を申し込むと、ジェノヴァ領は持っていけとのことでした。
ひどい話ですが、同盟とは所詮この程度のものです。

チョンピの乱

いくつかの属国併合が完了し、研究で外交許容量が増えたので、孤立していたマントヴァを属国化しました。マントヴァは地理的に、あらゆる戦争の通り道になります。今後大いに役立ってくれることでしょう。
しばらく併合しないので、パルマ・モデナ領あたりを食べてもらおうと思います。

気づけばボヘミア皇帝が権力を振りかざし、イタリアで領土を増やしていました。
実に腹正しいことですが、現時点でボヘミアを倒せるのはフランスくらいのものです。
いまは耐えるしかない。

賠償金で借金を返しましたが、相変わらず収入が厳しい状況。
そんな中、いやそんな中だからかもしれませんが、ついにチョンピの反乱が起きます。

安定度は爆下がり、金も毟られ、共和制を揺るがすイベントも頻発します。
大臣も貼り付けていますが、収入が死んでるので資金の投入もできず、なかなかの地獄。

仕方が無いので…。

戦争します

賠償金で補うしかありません。

内乱中に正気とは思えませんが、金が無いので仕方がありません。
はっきり言って金欠の前では正気など贅沢品です。
どうやら国民も戦争大歓迎らしくポジティブイベントが発生。
私が言うのも何だが、正気か?

属国をいくつか併合し、また外交許容量が増えたので、ラブコールの激しい教皇領・オーストリアと同盟を結びます。
イタリアに領土を持つ、ボヘミアへのけん制でもあります。

ナポリの戦争に付き合いっていたら、友好度なるものが溜まっていたので
おこづかいをせびってみたら、たくさんもらえました。
このお金で内政を進めていきます。

各地のRGOをレベルアップし、建築もすすめます。
チョンピの乱の最中なので、羊毛や生地以外の収入源に力を入れ、
食料価格安定のため畑を開墾。道路整備も忘れずに。

海域に船を放置して支配権を確保します。
ジェノヴァさえいなければ、しょぼい海軍でも支配できます。

なんとか安定度を上げることができ、長きに渡るチョンピの乱を乗り切りました。
実に長かったですが、国家とは往々にしてこういう粘りが必要です。

落ち込んだ満足度や支配度を上げるため、内閣総出の天手古舞。
その甲斐あって、ようやく国は安定を取り戻し始めました。

トスカーナへの道

トスカーナの変容条件はすでに整っているのですが、
できればコジモ・メディチの帰還を待ちたい思い、我慢することに。
歴史ロマンという一種の病は、攻略効率よりも強いのです。

恐らく「チョンピの乱」はフィレンツェでプレイ中のみ起こるイベントっぽいので、さっさとトスカーナになった方が攻略的には楽かもしれません。

 

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